初心者必見!エアコン工事の失敗事例とその回避策:プロが直面したトラブルとその教訓
エアコン工事は技術的な作業が求められる仕事であり、経験豊富なプロフェッショナルであってもトラブルに直面することがあります。
しかし、重要なのはその失敗から学び、次に生かすことです。今回は、エアコン工事でよく見られる失敗事例を取り上げ、その原因と回避策を具体的に解説します。
これらの教訓を踏まえて、今後の工事で同じミスを防ぎ、顧客満足度を高めるための参考にしてください。
目次
- ○ 取り付け位置の誤り:冷暖房効果の低下を招く
- ○ 配管ミス:冷媒漏れによる性能低下
- ○ 電気配線のトラブル:誤接続による故障や火災のリスク
- ○ 設置後の振動や騒音:不適切な固定によるトラブル
- ○ 工事後の水漏れ:ドレンホースの不備によるトラブル
- ○ 最後に
取り付け位置の誤り:冷暖房効果の低下を招く
失敗事例:
ある業者が、エアコンを取り付ける際に、部屋の隅に設置しました。見た目には問題ないように見えたものの、実際にエアコンを稼働させると、部屋全体に均等な冷暖房効果が得られず、特定のエリアが冷えすぎたり、逆に暖まりにくかったりする問題が発生しました。
原因:
取り付け位置の選定が不適切だったことが原因です。
エアコンの吹き出し口が遮られた状態で設置されたため、空気の流れが悪くなり、部屋全体に均等な温度調整ができなくなったのです。
回避策:
エアコンの取り付け位置は、部屋全体に空気を均等に行き渡らせることができる場所を選ぶことが重要です。
設置前に、部屋の大きさや形状、家具の配置を考慮し、最適な位置を慎重に選定するようにしましょう。
また、エアコンの設置前に、お客様と位置についてしっかりと話し合い、納得していただいた上で作業を進めることも重要です。
配管ミス:冷媒漏れによる性能低下
失敗事例:
ある工事で、配管の接続が不十分だったため、冷媒が漏れてしまいました。
この結果、再度設置工事をやり直すことになり、お客様に迷惑をかけ、なおかつ費用と労力がかかった。
原因:
配管の接続部分がしっかりと締められていなかったことが原因です。
特に、フレアナットの締め付けが不十分だったため、冷媒が漏れてしまいました。
また、施工中に配管が曲がりすぎて亀裂が入り、漏れを引き起こしたケースや、フレアの傷、フレアナットの締めすぎなどの原因もあります。
回避策:
配管作業は慎重に行う必要があります。特に接続部分は、規定のトルクでしっかりと締め付け、漏れがないかを確認します。
また、配管を取り回す際には、無理に曲げないよう注意し、可能であれば専用の工具を使用して正確に曲げることが大切です。
ガス漏れはほぼ100%フレアの接続部分(内外機問わず)から発生します。
ナイログの使用や、トルクレンチの確認などは定期的に行いましょう。
施工後は、必ず冷媒漏れがないかをテストし、問題がないことを確認してから次の工程に進むようにします。
電気配線のトラブル:誤接続による故障や火災のリスク
失敗事例:
電気配線が不適切だったため、エアコンが正常に動作くなり、最悪の場合、火災のリスクを招く状況が発生しました。
この事態はすぐに発見され、大事には至りませんでしたが、お客様からの信頼を失う結果となりました。
原因:
電線の接続箇所がコネクタを使用しており、差し込みが不十分のまま作業したことが原因です。
確認が不十分だったため、誤った状態で接続が行われてしまいました。
回避策:
電気配線は、正確な接続が求められる重要な作業です。
配線作業に入る前に、配線図や電圧、配線の種類をしっかりと確認し、間違いがないかを確認します。
また、作業中は色分けされた配線やラベルを用いて、誤接続を防ぐよう工夫します。
さらに、接続後にはテストを行い、すべての電気系統が正常に動作するかを確認してから作業を完了します。
設置後の振動や騒音:不適切な固定によるトラブル
失敗事例:
エアコンを設置した後、運転中に異常な振動や騒音が発生し、お客様からクレームが入りました。
調査の結果、室外機が水平に設置されておらず、運転時の振動が建物に伝わっていたことが判明しました。
原因:
室外機の場所が砂利で傾斜もあり、防振ゴムを敷いたり、傾斜を均すなどの対応をせずに設置したこと。
運転中に振動が増幅され、騒音が発生したことが原因です。
他にはマンションなどの取り付け金具に適切に取り付けられていなかったことが問題で発生することがあります。
回避策:
振動が伝わりやすい場所には防振材を挟むなどの対策を講じることで、振動や騒音の発生を防ぎます。
設置後には、エアコンを稼働させて実際に振動や騒音が発生しないかを確認し、必要に応じて調整を行うことで、顧客満足度を高めることができます。
室外機を置く場所は不安定な場所ではなく安定した場所に置くこと。
金具に固定する時はボルトをしっかりと締めこと。
工事後の水漏れ:ドレンホースの不備によるトラブル
失敗事例:
工事が完了した後、エアコンを稼働させると、数日後に室内機から水が漏れ出しました。
原因を調査したところ、ドレンホースが適切に取り付けられておらず、水が逆流してしまったことが判明しました。
原因:
ドレンホースの取り付けが不十分だったことが原因です。
特に、ホースの勾配が適切でなかったり、ホースがねじれていたために水がスムーズに排出されず、室内機から水が漏れてしまったのです。
回避策:
ドレンホースの取り付けは、勾配を十分に確保し、水がスムーズに排出されるように設置することが重要です。
また、ホースがねじれたり、詰まりがないかを確認し、必要に応じてテストを行って水がしっかりと排出されることを確認します。
設置後に再度確認することで、工事後の水漏れを防ぐことができます。
最後に
エアコン工事には、経験を重ねてもなお、注意すべきポイントが多く存在します。
しかし、失敗を恐れるのではなく、それらから学び、次に生かすことが成長に繋がります。
今回紹介した失敗事例とその回避策を参考に、今後の工事での品質向上を目指してください。
お客様の信頼を得るために、常に学び続ける姿勢が大切です。
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