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現場でよくあるエアコン工事のトラブル事例とその解決策

エアコン工事の現場では、様々なトラブルが発生する可能性があります。エアコンは住宅やオフィスの快適な環境を維持する重要な設備であり、施工ミスやトラブルは大きな不便をもたらすだけでなく、業者としての信用を失うリスクもあります。ここでは、よくあるエアコン工事のトラブル事例とその解決策、そしてトラブルを防ぐための確認ポイントについて詳しく説明していきます。

設置場所の選定ミス

トラブル内容:

エアコンを設置する場所の周囲を必ず確認しましょう。
エアコンの室内機がクローゼットやドアに干渉してしまい、開ききらなくなるという設置ミスが時折発生します。室内機の位置と大きさ、クローゼットやドアがどこまで開くか、またカーテンレールに干渉しないかなど、周囲を確認しエアコンを設置しましょう。

解決策:

スケールで周囲を図り、干渉しない位置を探しましょう。また、クローゼットなどを開ける際は必ずお客様に確認を取りましょう。無断でお客様宅のクローゼットを開けることは別のクレームを引き起こします。
気遣いを忘れず作業に従事しましょう。

配管の取り付け不良

トラブル内容:

配管の接続が不十分だと、冷媒ガスの漏れが発生し、エアコンの冷却性能が大幅に低下します。また、ドレン配管の勾配が適切でない場合、水漏れが発生し、室内の壁や床を損傷させる可能性があります。
ガス漏れや水漏れが起こるとエアコンとしての機能を果たさなくなります。

解決策:

まず、冷媒配管の接続部分は、漏れがないようにしっかりと締め付けることが重要です。配管の曲げ過ぎや、コネクタ部分の不具合を避け、専用の工具を使用して確実に接続を行います。さらに、ドレン配管に関しては、勾配が正しく確保されていることを確認します。水がスムーズに排水されるように配管を配置し、適切な方向に水が流れるように設置することがポイントです。

室外機の位置による冷却効率の低下

トラブル内容:

室外機が十分に風を逃がせない場所に設置されていると、冷却効率が大幅に低下します。これは、例えば、壁や他の建物に隣接した狭い場所に室外機が置かれている場合や、直射日光を避けるために覆いをかけすぎた場合に発生します。

解決策:

室外機は風通しの良い場所に設置するのが基本です。可能な限り周囲に障害物がなく、風がしっかりと抜ける場所を選ぶようにします。直射日光を避けるために室外機に覆いをかけることもありますが、過度なカバーリングは逆効果です。室外機がしっかりと放熱できるように、適度な空間を確保しましょう。また、地面からの高さを少し確保することで、底面に溜まる熱や湿気の影響を防ぐことも重要です。

電気系統の接続不良

トラブル内容:

エアコンの電源配線やブレーカーとの接続が不適切だと、通電しない、またはブレーカーが頻繁に落ちるといったトラブルが発生します。電圧や電流がエアコンの仕様と合わない場合、機器の損傷や最悪の場合、火災の危険もあります。

解決策:

電気配線の作業は、電気工事士の資格が必要です。必ず資格を持った人間が行うことが求められます。工事の際は、エアコンの電気仕様に合ったブレーカーの選定、そして電線の容量を確認し、適切に接続します。また、延長コードやタップは使用禁止です。電線を用いて安全に配線を行います。

壁の穴あけミス

トラブル内容:

エアコンの配管を通すために壁に穴を開ける際、誤った位置に穴を開けてしまったり、壁の補強材や配線に干渉してしまうことがあります。このようなミスは、壁の修繕費用がかかったり、工事のやり直しが必要になるため、顧客との信頼関係に悪影響を及ぼします。

解決策:

壁に穴を開ける前に、事前の確認作業が非常に重要です。壁の裏側の構造をしっかりと調べ、どの部分に配管や配線があるかを把握してから作業を行います。また、レーザー測定器や下地センサーを使って、壁の内部に障害物がないかをチェックし、慎重に穴を開ける位置を決定します。万が一、穴を開ける位置を間違えた場合でも、迅速に修繕できるように対応策を用意しておくと安心です。
コンセントを分解し、壁内を確認しすることも有効です。

問題発生を未然に防ぐための確認ポイント

1. 設置前の現場調査:

現場での調査はトラブルを防ぐための第一歩です。エアコンの設置場所、室外機の設置場所、配管の経路などをしっかりと確認し、必要に応じて顧客と相談して最適な設置プランを立てましょう。

2. 配管の取り付けと接続確認:

冷媒配管やドレン配管の接続は、しっかりと確認しながら進めます。漏れがないか、適切な勾配が確保されているかなど、重要なポイントを一つひとつ確認しましょう。

3. 電気配線のチェック:

電気系統の接続は、資格を持ったプロフェッショナルに任せるべき作業です。エアコンの仕様に合った電源配線を行い、ブレーカーの容量や配線の状態を確認します。

4. 壁の穴あけ作業の慎重さ:

壁に穴を開ける際は、事前の確認が鍵です。穴を開ける場所を慎重に選び、内部の配線や障害物に干渉しないように注意しましょう。

まとめ

エアコン工事は、多くの技術的な知識と慎重さを求められる作業です。工事のミスやトラブルは、顧客の信頼を失うだけでなく、再工事や修繕費用が発生するなどのリスクを伴います。しかし、適切な確認作業を行い、問題に対する対応策を持っていれば、トラブルを未然に防ぐことができます。設置場所の選定、配管の取り付け、電気配線、壁の穴あけなど、各工程での注意が重要です。プロフェッショナルとしての技術と経験を活かし、顧客にとって満足のいく工事を提供することが、信頼されるエアコン工事業者への第一歩となります。
クレームや事故に共通していることは、確認不足なので確実に確認を行い作業しましょう。


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