エアコン業者泣かせの難しい工事現場とは?その特徴と対策

エアコン工事の仕事をしていると、「これはさすがにキツい…」と感じるような現場に出くわすことがある。設置する場所や環境、建物の構造によっては、通常の取り付け方法が通用せず、思わぬ手間や追加工事が必要になることもある。エアコン業者泣かせの難しい工事現場にはどんな特徴があるのか、そして、それにどう対応すればいいのかを詳しく解説していこう。

  1. 配管ルートが確保できない密閉構造の建物

エアコン工事では、室内機と室外機をつなぐ配管を通す必要がある。しかし、近年の建物はデザイン性が優先されることが多く、エアコンの配管を通すためのスペースが十分に確保されていないことがある。特に、マンションやオフィスビルの中には、外観を損なわないように配管のルートが制限されている場合があり、通常の設置方法が通用しないことも珍しくない。

このような現場の苦労ポイント

  • 建物の設計上、配管を通すスペースがない
  • 壁に穴を開ける「コア抜き」が必要だが、管理会社やオーナーが許可しない
  • 室外機の設置場所が限られ、配管が長くなり冷媒の効率が落ちる

対策

  • 事前の現場調査を徹底する
    図面を確認し、配管ルートが確保できるかどうかを調べることが重要。建物のオーナーや管理会社と事前に打ち合わせを行い、可能な施工方法を検討する。
  • 露出配管が許可されている場合、できるだけ目立たないルートを選ぶ
    配管カバーを使用して外観を損なわないように工夫すると、管理会社の許可が下りやすくなる。
  • 配管の延長が必要な場合、適切な冷媒量の調整を行う
    配管が長くなると冷媒の流れが悪くなるため、適切な冷媒の充填量を計算し、最適な状態でエアコンが稼働するようにする。
  1. 超高層マンションやビルでの高所作業

エアコンの設置場所が高層マンションの最上階や、ビルの外壁に設置されている場合、高所作業が必要になる。特に、バルコニーがない場合や、室外機を壁面に設置する必要がある場合は、安全対策を徹底しなければならない。

このような現場の苦労ポイント

  • 風の影響を受けやすいため、作業中の安全管理が大変
  • 室外機の設置位置によっては、クレーンや高所作業車の手配が必要
  • 転落防止対策を万全にしなければならない

対策

  • 高所作業車やクレーンの手配を事前に確認
    ビルの外壁に室外機を設置する場合は、高所作業車やクレーンを使用するケースがあるため、事前に手配しておく。
  • 転落防止用の安全帯や足場を確保
    安全第一で作業を行うために、安全帯を着用し、必要に応じて足場を設置する。
  • 風が強い日には無理な作業をしない
    特に高所作業では、風の影響を受けると作業員が危険な状況に陥る可能性があるため、無理な作業は避ける。
  1. 築年数が古い建物(RC造や木造の旧家)

築年数が古い建物では、建物自体の構造や設備が現代のエアコン設置に対応していないことが多い。特に、鉄筋コンクリート造(RC造)や、伝統的な木造住宅は、エアコン工事において多くの困難を伴う。

このような現場の苦労ポイント

  • RC造はコア抜きに時間がかかる(騒音や振動も大きい)
  • 木造住宅は壁の強度が弱く、アンカーが効かない
  • 電気設備が古く、専用回路の確保が難しい

対策

  • コア抜きが必要な場合、振動や騒音への配慮を事前に説明
    近隣住民への説明を行い、工事の許可を得ることが重要。
  • 木造の場合は、補強工事を行うか、別の固定方法を考える
    壁の強度が不十分な場合は、補強材を使って取り付けを行う。
  • 電気設備が古い場合は、電気工事士と連携して回路増設を検討
    エアコン専用回路を確保できるかどうかを事前に確認する。
  1. 機械室や特殊環境のエアコン設置

工場や機械室、冷凍倉庫などの特殊環境では、エアコンの設置やメンテナンスに高度な技術が求められる。

このような現場の苦労ポイント

  • 熱負荷が高く、一般的なエアコンでは対応できない
  • 狭くて作業しにくい環境が多い
  • 特殊な配管やダクト工事が必要

対策

  • 事前に必要な冷却能力を計算し、適切な機種を選定
  • 作業環境が悪い場合は、休憩を入れながら進める
  • 配管工事の際は、専門の空調ダクト業者と連携する
  1. 離島や山奥などアクセスが悪い現場

エアコン工事の現場は都市部だけでなく、時には山奥や離島など、アクセスが困難な場所もある。

このような現場の苦労ポイント

  • 資材の搬入が困難
  • 部材が足りないと簡単に調達できない
  • 作業員の移動時間や宿泊費がかかる

対策

  • 事前の材料チェックを徹底
  • 地元の協力業者と連携し、作業を効率化
  • 可能なら予備の資材を持参

まとめ

エアコン工事は、現場ごとに難易度が大きく異なる。事前の現場調査をしっかり行い、最適な施工方法を選択することで、スムーズな工事が可能になる。特に、難しい現場では、事前準備と経験が成功のカギとなる。どんな厳しい現場でも、適切な対策を取れば対応できる。エアコン業者としてのスキルを磨き、どんな現場でも柔軟に対応できるようにしておこう。


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