エアコン工事で多いクレームランキング 事前対策で信頼を勝ち取ろう!
エアコン工事って、一見シンプルな作業に見えて、実はすごく繊細な仕事ですよね。配管の取り回しから、室内機の水平取り、外観の仕上がりまで、どこを取ってもプロの腕が問われます。ただ、どれだけ慎重に作業しても、時にはお客様からクレームをいただくこともあるのがこの仕事の難しいところです。
今回は、実際に現場でよく耳にする「エアコン工事に関するクレーム」をランキング形式で紹介していきます。そしてそれぞれに対して、どうすれば事前に防げるか、どんなポイントを押さえておけばいいかも一緒に解説していきます。
今よりもっとクレームを減らして、指名で仕事をもらえる業者になりたい方、必見ですよ!
第1位 「水漏れ」
エアコン工事で最も多いクレーム、それはダントツで「水漏れ」です。
施工して数日後に、「天井から水が垂れてきた」「壁紙にシミができた」なんて連絡が来た経験、誰しも一度はあるんじゃないでしょうか。
この水漏れ、原因の多くはドレンホースの施工不良です。ドレン配管の勾配が取れていなかったり、途中で潰れてしまったり、外に出した先が詰まってしまったりすると、排水がうまく流れず逆流してしまいます。また、真空引き不足によるガス漏れで熱交換器が結露しすぎるケースもゼロではありません。
水漏れは「見た目」以上にお客様にとって大問題。壁や床にシミができたり、賃貸物件だと大家さんとのトラブルにも発展しかねません。
だからこそ、ドレンホースの勾配確認は、工事完了前の最重要チェック項目にすべきです。仕上げ前に一度しっかり排水テストをしておく、外部ホース出口の位置を確認しておく、このひと手間が信頼に繋がります。
第2位 「配管穴の位置ミス・見た目が悪い」
次に多いのが、室内側の配管穴の位置ミスや、外壁まわりの見た目の悪さに関するクレームです。
特に最近は新築住宅やリノベーション物件で工事する機会も増え、「せっかくのおしゃれな内装が台無し」という厳しい意見が出やすくなっています。
穴位置をミスってしまうと、コンセントや家具に干渉したり、室内機の収まりが悪くなったりして、見た目に直結します。さらに、室外側では、配管を無理に引っ張ったり化粧カバーのラインが歪んだりすると、せっかくの外観に傷をつけることにもなりかねません。
これを防ぐには、やっぱり「下見」と「施工前のイメージ共有」が大事。
室内機を仮置きしてみる、室外機設置位置との配管ルートをしっかり頭の中で組み立てる。この準備が雑だと、後から泣きを見る羽目になります。
さらに、穴あけ前にお客様に一言「ここに穴が開きますけど大丈夫ですか?」と確認するだけで、トラブルのリスクはグッと減ります。
第3位 「室外機の設置場所が悪い」
意外と根強いのが、室外機に関するクレームです。
「玄関の前にドーンと置かれて邪魔」「お隣さんとの境界ギリギリに置かれて揉めた」「ベランダが狭くなった」など、施工後に指摘されるパターンは少なくありません。
室外機は、設置する場所の制限が多い反面、工夫次第で納め方に差が出る部分でもあります。風通しを確保するためにも、周囲に一定の空間を取るのが基本ですが、お客様の生活動線や周囲の環境まで考えた上での設置提案が求められます。
事前に「ここに置かせてもらう予定ですが、問題ないですか?」と説明することで、後からのクレームはほぼ防げます。特に戸建て住宅の場合は隣家との関係も考慮して設置する配慮が必要です。
第4位 「壁紙や床の汚れ・傷」
工事が終わった後に「あれ?なんか壁が汚れてる」「床にキズがついてる!」なんて指摘されるケースも、意外と多いです。
特に夏場の繁忙期、作業が立て込んでくると、どうしても注意力が落ちてしまいがちですが、こういった細かい部分こそ、最終的な満足度を大きく左右します。
脚立の足で床を傷つけないようにマットを敷く、室内での工具使用は慎重に行う、壁に室内機を仮掛けする前には養生を徹底する。
こういった「当たり前のこと」をしっかり守れるかどうかが、プロとしての価値を決めます。
もし、万が一ミスをしてしまった場合は、素直に謝罪して、すぐに補修対応を提案する。このスピード感が、後のトラブル拡大を防いでくれます。
第5位 「作動不良・冷えない」
最後に紹介するのは、工事後に発覚する「冷えない」「風が弱い」といった作動不良です。
これは、施工ミスが原因のケースと、機器自体の不具合の両方があり得ますが、お客様からすると「工事を頼んだばかりなのにおかしい!」となってしまうのは当然ですよね。
特に注意したいのは、配管接続時のトルク不足によるガス漏れや、真空引きの不十分による冷媒不足。
また、ドレンホース詰まりでセンサーが作動して冷房が止まってしまうこともあります。
作業後は、必ず試運転を行い、室内機の温風・冷風切り替えが正常か、風量がしっかり出ているか、室外機の運転音に異常がないかまで細かくチェックしましょう。
「工事完了→すぐ帰る」ではなく、「試運転してお客様と一緒に確認」までがワンセットだと考えるべきです。
クレームは「未然に防ぐ」ことが最大の対策!
ここまでエアコン工事に多いクレームをランキング形式で紹介してきましたが、共通して言えるのは「施工前の確認」「施工中の注意」「施工後のフォロー」この3つがちゃんとできていれば、ほとんどのクレームは未然に防げるということです。
お客様はプロに対して「当たり前以上の丁寧さ」を期待しています。
そして、その期待を超えられたとき、リピートや紹介につながるのがこの仕事の醍醐味です。
今後も長くこの業界で活躍したいなら、単に「エアコンを取り付ける人」ではなく「お客様の暮らしを快適にするパートナー」という意識を持って、1件1件の現場を大切にしていきましょう!
クレームゼロを目指して、今日も一緒にがんばりましょう!
現在、家電量販店業界ではエアコン工事をはじめとする家電設置工事の他にリフォーム工事にも力を入れております。
年々依頼が増えている家電量販店でのエアコン工事を円滑に進めるため、エアコン工事業者様を募集しております。
昨今ではエアコン工事だけでは通年でのお仕事を確保することが難しくなってきておりますが、当社ではエアコン工事以外にも様々な案件がございます。
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