見落とされがちだけど超重要!エアコンスリーブの必要性を今一度見直してみませんか?
エアコン工事の現場で、壁に穴を開けて配管を通す作業はよくある光景です。ですがその際、「スリーブは入れた?」と聞かれて即答できる人、意外と少ないのではないでしょうか?
時間に追われていたり、「まぁ大丈夫だろう」と思ってしまったりで、つい省略されがちなスリーブ。しかしこの“ただの筒”をおろそかにしてしまうと、あとあと大きなトラブルを引き起こす可能性があります。
今回は、そんなエアコンスリーブの必要性について、基本からしっかり掘り下げて解説します。これを読めば、明日からの現場での意識が変わるはずです。
スリーブとは何か?なぜ必要なのか?
スリーブとは、エアコンの冷媒配管やドレンホースを壁に通すために、開けた穴に挿入する筒状の部材です。主に塩ビや樹脂でできており、穴の内側を保護する役割を果たします。
簡単にいえば、「壁に空いた穴の内側に、保護用の筒を入れる」だけの作業。でも、この一手間が大事なんです。スリーブを入れることで、以下のような効果があります。
- 壁内への雨水の侵入を防ぐ
- 配管の断熱材や被覆を守る
- 建物の耐久性を保つ
- 害虫や外気の侵入を防ぐ
- エアコンの性能を長持ちさせる
つまりスリーブは、**建物の寿命と工事品質の“守り神”**のような存在。正直、一般の方には見えない部分なので手を抜こうと思えば抜けてしまいます。でもそこで手を抜くか、きっちりやるかで、その職人さんの本気度が見えるわけです。
スリーブを省略したときに起きるトラブル
スリーブを使わないで施工した場合、数日〜数年後にどんなトラブルが起こるのか、実際の現場でよくあるパターンをご紹介します。
雨水の侵入による壁内腐食
スリーブを使わずにコーキングだけで外壁と配管の隙間を埋めた場合、経年劣化によってコーキングが縮み、隙間ができることがあります。そこから雨水が侵入し、壁内の断熱材や木材が湿気を吸って腐食。最悪の場合、構造材の交換が必要になり、工事ミスとして大問題に発展します。
室内の結露やカビの発生
壁の穴の内側にスリーブがないと、外気と室内の温度差によって穴の周辺に結露が発生しやすくなります。特に湿気の多い季節や、気密性の高い住宅では、結露が壁紙を汚したり、内部でカビが発生したりする原因になります。
ドレン水の逆流や漏れ
スリーブを入れていない場合、配管が壁を通る角度にムラが出やすくなります。これによってドレンホースの傾斜が不十分になり、逆流や排水不良が発生し、水漏れトラブルに直結するのです。
配管の破損・断熱材の劣化
壁の穴と配管が直接擦れている状態が長く続くと、微振動や温度変化で断熱材が破れたり、冷媒管の銅管が微妙に変形したりするリスクがあります。これが冷媒ガス漏れの原因になることもあり、修理に再訪せざるを得なくなるケースも。
スリーブを使う=「ちゃんとしてる人」と思われる
エアコン工事は、お客様にとって“見えない部分”が多いからこそ、こうした細かい処理に信頼感が生まれます。「見えないところまで丁寧にやってくれた」という安心感は、満足度やアンケート評価に直結します。
特に量販店や建設会社など、クレームリスクを避けたい発注元からすると、「トラブルの芽を先に潰してくれる業者」は非常に重宝されます。スリーブをしっかり入れているというだけで、「この人、わかってるな」と評価されるわけです。
逆に、雨漏りやカビ、配管不良などのトラブルを起こせば、施工業者としての信用は一気に落ちます。評価が下がれば、案件数や報酬にもダイレクトに影響してきます。
スリーブの施工で気をつけるポイント
スリーブを使うのは当然として、以下の点にも注意しておくと、より精度の高い施工ができます。
- スリーブは若干下向きに設置する
→ 室外側に水が流れるように、水平ではなく1~2度下げるイメージです。これが雨水やドレン逆流を防ぎます。 - 壁穴とのサイズを適正に
→ 穴が大きすぎるとスリーブが遊んでしまい、小さすぎると差し込めない。しっかり測ってから開口しましょう。 - シール処理は確実に
→ スリーブの外周や、スリーブと配管の間にできる隙間は、必ずシリコン等でコーキング。気密性を確保します。 - 外壁の仕上げ材に応じた処理を
→ サイディングやモルタルなど、外壁材によってはスリーブの位置や固定方法に配慮が必要です。
まとめ:小さな部材が、大きな信頼を生む
スリーブなんて、ただの筒じゃん。そう思っていた方も、ここまで読んで「なるほど、こんなに重要だったのか」と感じたのではないでしょうか?
現場のスピードや効率も大切ですが、お客様の安心や信頼を積み重ねるには、こうした基本の処理こそ丁寧にこなすことが大切です。
一件一件の工事をしっかりと仕上げる。それが、次の仕事に繋がり、さらに信頼されるエアコン業者になる一歩でもあります。
「この人に任せておけば大丈夫」。そう思ってもらえる職人を目指すなら、まずはスリーブを丁寧に入れるところから始めてみませんか?
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